アンドウ ヒロフミ
フリーランス美容師という働き方は、ここ数年で急速に広がり、多くのスタイリストが独立を考えるようになりました。
自由度が高く、技術とお客様に集中しやすい働き方—この魅力に惹かれる一方で、必ず知っておくべき「デメリット」も存在します。
この記事では、フリーランス美容師のデメリットやリスクを、現場のリアルに基づいて整理しながら、どう乗り越えれば安定した働き方にできるのかを、誰でも分かりやすく解説します。
最後には、フリーランスへの移行や働き方について相談できる窓口もご案内しています。焦らず、丁寧に検討するための情報をまとめました。
目次
- フリーランス美容師とは？まずは働き方の仕組みを理解
- デメリット① 集客を自分で行う必要がある
- デメリット② 収入が安定しにくい
- デメリット③ 社会保険・税金などの事務作業が増える
- デメリット④ サロンの質が低いとお客様の満足度が下がる
- デメリット⑤ 孤独感・情報不足になりやすい
- デメリット⑥ トラブル時のサポートが弱い
- デメリット⑦ 自己管理が苦手だとクオリティが落ちやすい
- デメリットを最小限にする働き方のポイント
- 失敗しないサロンの選び方
- よくある質問Q&A
- まとめ｜フリーランスの働き方を相談したい方へ
1. フリーランス美容師とは？まずは働き方の仕組みを理解
フリーランス美容師とは、従業員として雇われるのではなく、個人事業主として働く美容師のことです。
一般的な働き方は以下の3つに分類されます。
- 面貸し・シェアサロンで働く
- フリーランス美容師向けのサロンに所属する
- 自分で個室や店舗を借りて働く
共通しているのは「自由度が高い」ことですが、同時に「責任や負担が増える」ことも事実。だからこそ、デメリットを理解してから動くことが大切です。
2. デメリット① 集客を自分で行う必要がある
フリーランスになると、基本的にサロン側が集客をしてくれるわけではありません。特に大きいのが以下の点です。
● 指名客が少ないとスタートが厳しい
独立後に安定するかどうかは、「どれだけのお客様がついて来てくれるか」に大きく左右されます。
● SNSやホットペッパーの発信が必須になることも
ゼロから集客するなら、
- ホットペッパー
- Googleマップ
- ブログ・SEO
といった媒体を自分で運営する必要があります。
● 普段から「選ばれる理由」を作っておく必要がある
技術だけでなく、
- 人柄
- ホスピタリティ
- 安定感
こうした部分に価値を感じていただけている方ほど、独立後も来てくれやすくなります。
3. デメリット② 収入が安定しにくい
フリーランスの働き方は、高歩合で収入が増えやすい一方で、「月ごとの変動」が大きくなりやすい特徴があります。
● 指名客の来店周期に左右される
3週間に1回来る人もいれば、2〜3ヶ月に1回の人もいるため、売上が月ごとに大きく変動しやすいです。
● 体調不良や家族の事情で休むと、そのまま売上がゼロに
有給や最低保証がないため、「休んだら収入も休む」が基本です。
● 固定費（席料・材料費・広告費）がかかる
売上が少ない月でも、一定の固定費は発生します。
ただし、これは「事前に備えておけば対策可能」なデメリットです。後ほど詳しく解説します。
4. デメリット③ 社会保険・税金などの事務作業が増える
フリーランスになると、以下の手続きが自分の仕事になります。
- 確定申告
- 国民健康保険・国民年金の加入
- 経費の管理
- 売上・予約の記録
最初は大変に感じますが、会計アプリ（freee・マネーフォワードなど）を使えば、かなり簡単にできます。慣れてしまえば30分程度で月次管理は終わることも多いです。
5. デメリット④ サロンの質が低いとお客様の満足度が下がる
実は、多くの美容師が見落としがちなのがこのデメリットです。
● フリーランス美容師＝自由 ではなく
「どこで働くか」で価値が大きく変わる
薬剤や施術技術がどれだけ良くても、サロンの環境が悪いと、お客様の満足度は大きく下がります。
- 受付が不在で電話対応が雑
- シャンプー台が古く首が痛くなる
- 道具のクオリティが低い
- 隣席が騒がしく落ち着かない
- 店内が暗い・清潔感が足りない
こうした環境は、実際に口コミにも影響します。
● フリーランスで成功している人ほど「環境」を重視する
たとえば、大人女性のお客様が多い美容師なら、
- 静かで落ち着いた空間
- 上質な薬剤
- 丁寧な受付対応
こうした環境が、お客様の信頼につながり、結果として長期的な売上安定につながります。
フリーランスのデメリットは、選ぶサロンによっては「ほとんど解決できる」という特徴があります。
6. デメリット⑤ 孤独感・情報不足になりやすい
フリーランスになってからよく聞く声が、
「相談できる相手がいない」
「技術や商材のアップデートが遅れる」
といった悩みです。
● 特に経験の長い美容師ほど悩みやすい
キャリアが長いほど、「今さら質問できない」と感じる場面も増えます。
● コミュニティの有無が働きやすさを左右する
ゆるく相談できる仲間や、情報共有の場がある環境かどうかは、フリーランスが続けやすいかどうかに直結します。
7. デメリット⑥ トラブル時のサポートが弱い
一般のサロンでは、
- クレーム対応
- 設備トラブル
- 薬剤ミス
などを、店全体でサポートしてくれます。
しかしフリーランスの場合、基本的には自分で対応する必要があります。
● 対策すれば恐れる必要はない
適切な環境を選び、
- 薬剤の品質
- スタッフのホスピタリティ
- トラブル対応の仕組み
が整っているサロンを選べば、このデメリットはほとんど解消できます。
8. デメリット⑦ 自己管理が苦手だとクオリティが落ちやすい
フリーランス美容師は自由度が高い分、
- 予約管理
- 時間の使い方
- 体調管理
- 技術アップデート
などを自分でコントロールする必要があります。
特に「売上のために詰め込みすぎて身体を壊す」というケースは実際に多く、働き方の設計が非常に重要です。
9. デメリットを最小限にする働き方のポイント
ここまでデメリットを整理してきましたが、実は多くのデメリットは「準備」と「環境」でほぼ解決できます。
● 売上の最低ラインを把握する
生活費＋席料＋材料費を計算して、「最低いくら稼げば安心か」を数値で理解しておくこと。
● 指名客との関係性を深めておく
独立前の半年〜1年は、コミュニケーションの質をさらに高める期間とすると安心です。
● 質の高いサロンを選ぶ
設備・薬剤・空間・客層・受付対応…
これらが整っている環境なら、フリーランスの不安は大きく減ります。
10. 失敗しないサロンの選び方
特に大人女性の顧客が多い美容師は、以下のポイントを絶対に確認すべきです。
- 落ち着いた空間であるか
- 薬剤や道具のクオリティが高いか
- 受付・電話対応が丁寧か
- スタッフの雰囲気が良いか
- 設備の古さがないか
- トラブル対応の仕組みがあるか
例えば、表参道エリアで大人女性に特化したサロンである
turnTOKYO のように、
- ひとりひとりのお客様を丁寧に迎える空気感
- 薬剤・設備のクオリティが高い
- 美容師とお客様のどちらにも無理をさせない運営
といった環境を選ぶことで、「フリーランス美容師のデメリット」はほとんど解消できます。
11. よくある質問Q&A
Q. フリーランスは本当に収入が不安定ですか？
固定給がないため月ごとの変動はありますが、指名客が多い人はむしろ安定しているケースも多いです。
Q. 税金が心配です。
会計アプリを使えば管理は簡単です。必要であれば税理士とスポット契約も可能です。
Q. 面貸しで失敗する人の特徴は？
環境を「価格」で選ぶ人です。大切なのはお客様の満足度が下がらない環境かどうかです。
12. まとめ｜フリーランスの働き方を相談したい方へ
フリーランス美容師にはたしかにデメリットがありますが、多くは「知っていれば対策できるもの」です。
特に、
- 質の高いサロンを選ぶこと
- 指名客との関係性を深めること
- 数字と向き合うこと
これらができれば、「フリーランス＝不安定」というイメージは大きく変わります。
もし、「フリーランスに興味はあるけれど、デメリットが不安」「自分の状況でも大丈夫なのか知りたい」と感じていたら、働き方について一度ゆっくり言語化してみると道が見えやすくなります。
表参道エリアで大人女性を中心に担当してきた経験を活かしながら、turnTOKYO を含め、あなたに合った働き方や環境を一緒に整理することができます。
まずは、お話を伺ったうえで「あなたの理想の働き方」に沿った選択肢をご提案します。お気軽にご相談ください。